オリくじを引いていると、必ず一度はこう思ったことがあるはずです。
- 「このくじ、期待値プラスじゃない?」
- 「還元率98%って、ほぼ負けないんじゃ?」
- 「うまく立ち回れば勝てるのでは?」
SNSや掲示板でも、
- 「還元率高いから実質お得」
- 「期待値積めばトータル勝てる」
- 「爆アド取れた」
といった声がある一方で、
- 「結局トータルで負けてる」
- 「回せば回すほどお金減る」
- 「期待値詐欺だと思う」
という意見も多く見られます。
では実際のところ、
オリくじは期待値的に勝てるゲームなのでしょうか?
本記事では、
- 期待値の基本概念
- オリくじにおける期待値の意味
- 期待値の計算方法
- 実際の排出データを用いた検証
- 期待値プラスのくじは存在するのか
を、確率論・収支データ・運営構造の視点から徹底解説します。
オリくじを「投資」として考えている人ほど、ぜひ最後まで読んでください。
そもそも「期待値」とは何か?
まずは「期待値」という言葉の意味から整理しましょう。
期待値とは、
何度も同じ行動を繰り返したときに、
平均的に得られる結果のこと
を指します。
例えば、コイン投げで
- 表が出たら100円もらえる
- 裏が出たら0円
というルールの場合、
表の確率が50%なら、期待値は50円です。
これは
- 1回で必ず50円もらえる
という意味ではなく、 - 100回やったらだいたい5,000円くらいになる
という「長期平均」を表しています。
オリくじにおける期待値の意味
オリくじにおける期待値とは、
1回くじを引いたときに
平均してどれくらいの金額が返ってくるか
を意味します。
たとえば、
- 1回1,000円のくじで
- 平均回収額が900円
であれば、期待値は**−100円**です。
つまり、
- 回せば回すほど平均100円ずつ負ける
という構造になります。
これが「マイナス期待値」です。
オリくじの期待値はどうやって計算する?
オリくじの期待値は、以下の計算式で求められます。
期待値の計算式
期待値 = Σ(排出確率 × カード価値) − くじ価格
例えば、以下のようなくじを考えてみましょう。
| ランク | 確率 | 平均相場 |
|---|---|---|
| S賞 | 0.2% | 50,000円 |
| A賞 | 4.8% | 8,000円 |
| B賞以下 | 95% | 300円 |
くじ価格:1,000円
この場合の期待値は、
- S賞:0.002 × 50,000円 = 100円
- A賞:0.048 × 8,000円 = 384円
- B賞:0.95 × 300円 = 285円
合計回収期待値:769円
期待値:769円 − 1,000円 = −231円
つまり、
1回引くごとに平均231円負ける構造です。
還元率と期待値は同じではない
ここで多くの人が勘違いしているのが、
「還元率が高い=期待値プラス」
という考え方です。
これは誤解です。
還元率とは何か?
還元率とは、
くじ全体で回収される総額 ÷ 売上総額
で計算される数値です。
例えば、
- 1,000口×1,000円=100万円の売上
- 総排出カード相場=98万円
なら、還元率は98%です。
しかしこれは「全体平均」であり、
個人の収支とは無関係です。
「還元率98%」のカラクリ
還元率が高く見える理由は、
- 上位賞の存在
- 極端に高額なカード
によって平均値が押し上げられているからです。
実際には、
- 大多数はハズレ〜小当たり
- ごく一部が爆アド
という構造になっています。
平均だけを見ると「お得」に見えますが、
個人単位で見るとほぼ全員が負けます。
実際に期待値はどれくらいなのか?【実践検証】
ここからは、実際の排出データを想定した
検証モデルをもとに、期待値を算出してみます。
検証対象くじの条件
- 価格:1回1,000円
- 表記当たり確率:5%(A賞以上)
- 表記還元率:97%
- 総口数:5,000口
排出データの想定モデル
| ランク | 排出回数(1,000回) | 確率 | 平均相場 |
|---|---|---|---|
| S賞 | 2回 | 0.2% | 60,000円 |
| A賞 | 47回 | 4.7% | 8,500円 |
| B賞以下 | 951回 | 95.1% | 400円 |
実測期待値の計算
- S賞:0.002 × 60,000円 = 120円
- A賞:0.047 × 8,500円 = 399.5円
- B賞:0.951 × 400円 = 380.4円
合計回収期待値:899.9円
期待値:899.9円 − 1,000円 = −100.1円
つまり、
1回あたり約100円負ける構造です。
1,000回回せば、
理論上は約10万円負ける計算になります。
1,000回引いた場合の収支シミュレーション
実際のシミュレーションをしてみましょう。
- 投資額:1,000円 × 1,000回 = 100万円
- 回収額:平均約90万円
- 収支:−10万円
もちろん短期では、
- 爆アドを引く人
- 大爆死する人
が存在します。
しかし長期的には、
ほぼこの数字に収束していきます。
オリくじに「期待値プラス」は存在するのか?
結論から言えば、
基本的に存在しません。
なぜなら、オリくじは運営側が利益を出すビジネスだからです。
運営側の収益構造
- くじ売上
- カード仕入れ
- 発送コスト
- 人件費
- 広告費
これらのコストを考えると、
期待値をプラスに設定することは不可能です。
必ず「控除」が入ります。
例外的に期待値プラスになるケース
ごくまれに、
- 在庫処分型くじ
- 価格設定ミス
- 相場急騰タイミング
などで、短期的に期待値プラスになるケースはあります。
しかし、
- 再現性がない
- 継続性がない
- すぐ修正される
ため、
これを狙って勝ち続けるのはほぼ不可能です。
期待値を理解しても勝てない理由
仮に期待値を理解していても、
オリくじで勝ち続けることはできません。
分散の恐怖
確率には「分散」があります。
- 期待値は−100円
- でも短期では±数万円ブレる
という世界です。
この分散によって、
- 破産する人
- 一時的に勝つ人
が生まれます。
上振れ・下振れの現実
- 10万円勝つ人もいる
- 30万円負ける人もいる
しかし最終的には、
多くの人が平均値に近づいていきます。
オリくじで負けないための考え方
ここが一番重要なポイントです。
オリくじは投資ではありません。
オリくじはエンタメ消費
- 映画を見る
- ゲームを買う
- ガチャを回す
これと同じ「娯楽」です。
「お金が戻ってくる可能性があるエンタメ」
と考えるのが正解です。
期待値を理解した上で楽しむ
- 勝てたらラッキー
- 負けても娯楽費
このスタンスが最も健全です。
予算管理を徹底する
- 月1万円まで
- 1日5回まで
といった上限を必ず決めましょう。
「当たるまで回す」は破滅への道です。
よくある質問(FAQ)
Q. オリくじは期待値プラス?
→ 基本的にマイナス期待値です。
Q. 還元率98%ならほぼ負けない?
→ 平均値の話で、個人は普通に負けます。
Q. 勝てる人はいる?
→ 短期的に勝つ人はいますが、長期的にはほぼ負けます。
Q. 期待値で立ち回れる?
→ 期待値プラスのくじがほぼ存在しないため難しいです。
まとめ
オリくじの期待値は、
- 基本的にマイナス
- 還元率と期待値は別物
- 長期的に勝つのはほぼ不可能
というのが現実です。
オリくじは、
- 夢を買う遊び
- 運試し
- エンタメ
として楽しむものです。
期待値を理解したうえで、
- 条件のいいくじを選ぶ
- 予算を守る
- 深追いしない
この3点を守れば、
オリくじは「楽しい娯楽」になります。
オリくじは投資ではありません。
だからこそ、賢く・楽しく遊びましょう。
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